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◆きっかけ
なぜ、そんなに芋そばにこだわるの?
ときかれると返答に困ってしまうが、結局、あのそばが好きだったのだ。味はもちろん、その素朴で無骨ななたたずまい、ただあるがままといった雰囲気が好きだった。
実際、他の麺類のように、かんすいとか、添加物とか余計なものを一切加えない。本当にただお芋だけ、というところが何よりも良かった。沖縄の地域にたとえれば、沖縄そばが那覇や中部だとすれば、芋そばは沖縄本島北部、喜如嘉より北にある古い集落の感じ。離島でいえば伊計島、竹富島、多良間島あたりのイメージであろうか。
それに、なんというか、知っている者もほとんどいない歴史から消えたこのそばの存在が、なんとなくミステリアスなものに思えて、惹きつけられたのだ。
とにかく、いつか必ず復活させようと思っていた。そして、そのきっかけが、つい先日、訪れたのである。
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